代表挨拶

代表取締役社長
畑山 哲也

私たちは1976年に当時生活協同組合がまだ各地域のみの小規模で展開しておりました頃から取引をスタートし、今日に至るまで半世紀近くの歳月が経過しました。これまで長きに渡り日本全国の多くの生協様、加入されている組合員様にご支持、ご愛顧いただいて参りましたおかげで今日という日を迎えることができておりますこと、心より感謝申し上げる次第です。

弊社は生協の宅配事業専門に、オリジナルブランド「だんらん」の商品を中心に販売しております。「だんらん」商品は各生協から求められる商品基準を満たした安全・安心の条件はもちろんのこと、生協に加入されている組合員様の目線に立ち、一般に広く販売されている商品とは異なるもの、一般では見かけないもの、という逆発想の視点で開発を行っており、自らの舌が頼りとなる後をひくおいしさを伴ったこだわりの商品を揃えております。そのため、量販店を含む一般小売やネット通販等での販売はせず、生協の宅配事業のみでの取扱いに限定しております。

コロナ禍になり、それまでは当たり前に家族や友人と外食していたものが突然できなくなって、日々の生活の中、それまでは何気ない日常としてでしか捉えていなかった家族で囲む食卓に、改めてありがたみ、喜びを見出すことになりました。食事という行為に、ただ単に空腹を満たすのではなく、誰と、どこで、なにを食べるかが大きな意味を持つことに気付かされ、食という行為の大切さをより実感することとなりました。私達の暮らす日本ではコロナ禍以前より先行きの不透明な時代が続き、閉塞感から誰しもが未来に不安を感じている一方、モノがあふれ、欲しいものがないと言われる中で、コロナを機により強く、物質的な豊かさより、心の豊かさ、その中でも特に、より身近に幸せを実感できる食というものに、生命維持のためだけでない価値を見出す機会となりました。私たちは生きるために必要な栄養素を吸収できればいいだけの単なる食料や、美味しさとは無縁の、脳(栄養価や付帯情報を重視)で食する健康食品やサプリメントではなく、食を通じて心身共に充実させたい、一緒に食する人と同じ時間・喜びを笑顔や弾む会話で共有したい、そんな想いを実現できるきっかけとなるような食品を提供できるよう心掛けております。これからも身体に必要不可欠な栄養素としてだけの食品ではなく、食べることや食品を介して得られる楽しさで胸が躍ることや幸福感で心を満たす食品を提供し続けて参ります。